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今年も利用者さんの健康診断を実施しました。
利用者さんの定期健康診断は、県の「利用者処遇自己点検調書」の中でも実施が求められており、当然、悠久の杜の事業計画にも記載しています。
健診項目は多岐にわたっており、視力及び聴力、胸部X線、血圧、貧血、肝機能、血中脂質、血糖値、尿、心電図等を悠久の杜が契約しているクリニックから検査技師さんや看護師さん、お医者さんが来てくれて半日がかりで全利用者さんに実施します。
皆さん、すっかり慣れて順番もきっちりと守り、落ち着いて健診を受けることができました。
健診結果を踏まえ、悠久の杜の嘱託医と看護師、支援員や栄養士で連携しながら、利用者さんの日々の健康管理に努めます。
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利用者さんに意欲や自発性をもって生活をしていただくために、またお互いの協力で清潔で快適な生活空間となるように、日々清掃による衛生保持に努めています。
ホールや廊下を掃除機できれいにしてくれる方、食堂の床に落ち、こびりついた食べこぼしをヘラでこすり落としたり、その後をモップで拭いていったりと、それぞれができることを利用者さんはチームワークで頑張っています。
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先日、橋本・伊都地域自立支援協議会就労支援部会の研修で大阪府泉南市にある、株式会社コクヨの特例子会社「ハートランド株式会社」へ行ってきました。
サラダほうれん草をコンピュータ化、機械化されたハウスで水耕栽培しており、一面に広がった苗は遠目にはきれいな緑の草原にも見えました。
その工場化されたなかで、障がいのある利用者さんが、決められた手順どおりに黙々と仕事をされていました。
社長さんのお話で
現在、農業に携わる人が減り耕作放棄地が増えている。農業は儲からないが、やりがいや生き甲斐は多い。
農業をする人たちが高齢化している原因は、儲からないからだ。1反(300坪=10㌃)でどれだけ収穫できるか。年間に米で14万円の収入しかない。ここから苗代や肥料代を引くとどうなるか。
日本の食糧自給率は40%。フランスは100%、アメリカ、オランダ、ドイツ等の先進国と言われている国々は100%に近い。先進国とは農業大国である。
日本は戦後でも70%の自給率があった。今、北朝鮮が同じ70%の自給率。いかに日本の自給率が低いかわかる。
それで、障がい者の生き甲斐とビジネス化できないかと言うことで事業を始めた。野菜は露地栽培が良いが、農業で障がい者雇用をしようと思えば、勤務時間、給与、規則正しい仕事となると ビニールハウス栽培が適している。
ここで栽培をしているサラダほうれん草は、今は夏、冬を通して水耕栽培で作っている。地温が25度以上になるとほうれん草は発芽しないので、夏場は作ることができない。しかし、水耕栽培はシステム化されコンピューター管理しているから、全て機械がしてくれ素人でもできる。
ほうれん草の収穫は水耕栽培で年間に21回収穫できる。露地栽培なら6回。これだけの開きがあるので路地に比べ、売り上げは上がるし安定的供給ができるのでスーパー等と契約ができる。
以上のお話を聴き、最後に
「人は幸せのために生きる」。それに近いところで働いているのが福祉。
戦前よりコクヨ、シャープ、松下電器の創業者達が集まって障がい者雇用に力を入れてきた。と話してくれました。
事務所に次の言葉が掲示されており、良い言葉だと思いました。
「愛 多く」
あきらめず
いばらず
おこらず、おこたらず
おもいやりをもって
くじけずがんばろう
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社会福祉法人 共生シンフォニー 「がんばカンパニー」
コクヨの特例子会社での研修の後は、一路滋賀県大津市へ。
そこで無認可作業所から出発し、今では全国的に名を知られるようになった施設へ研修に行きました。
施設長さんからのお話
1986年に無認可作業所で5名のCP(脳性麻痺)障がい者から始めた。
その時代は車いす生活者が家から外に出ることは無かった。それで外に出て仕事ができるようにと「商いでノーマライゼーションを」の目的で始めた。
脳性麻痺で生産能力が低いので、仕入れ販売を行った。(コーヒーとお茶を仕入れて企業に売る)
1997年に知的障がい者の方も入りたいということで、クッキー工房を作った。作業所でも消費税を払おうと(消費税は3000万円の売り上げあると支払義務有り)がんばり、消費税を払うまでになった。
その内、稼ぐ人と稼げない人との格差が出て、まちかどプロジェクトを行うようになった。社会貢献をしたい人のための、まちかどプロジェクトである。
あんふぁんカフェは県単事業として、主に食育をしている。
2003年に法人格を取得し、2006年に現在の設備が整い受注を受けられるようになり、売り上げが1億円を越えた。
2008年に就労継続A型に移行し、30名の利用者で最低賃金除外制度を使わず行っている。平均月額119,000円の賃金を払っています。また有給休暇制度もあります。
利用者の賃金は60,000円から200,000円の賃金で、14名が社会保険に加入し親を扶養に入れている利用者も3名いる。
まちかどプロジェクトでは芝居の公演もしており、1公演で40万円ほどもらえる。これが収入のなかで多い。そのほかにも学校のPTAと連携し、車いす体験等も行っている。
以上のお話を伺いました。
ここでも職員の方々の愛多い支援に支えられ、障がい者の方々が一生懸命に働いていました。
クッキーの良い香りに誘われ、参加者の皆さんは沢山のクッキーをおみやげに買い、施設を後にしました。
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初めまして。
事務部に入りました新人職員です。
悠久の杜へ勤め始めて早くも4ヶ月が過ぎようとしています。私にとって毎日が初めての体験で、一日がとても短く感じます。
初出勤の日の朝、外に出てみんなとラジオ体操をし、その後に職員が「散歩しましょう」と言ったとき、私はどこへ散歩に出かけるのかと思っていると、数人の利用者さんがにこにこしながら寄ってきて、私の両手をとって「一緒に行こう」と誘ってくれました。
その時、私の緊張と不安でこわばっていた顔が笑顔に変わりました。とても嬉しくて、あのときの感動は忘れられません。一日も早く皆さんに受け入れてもらえるように頑張ろうという気持ちになりました。
毎朝「おはようございます」と事務所に入ると利用者さんが次々と「おはよう」と声をかけてくれます。
その笑顔で今日も一日頑張ろうと、今でも私の方がパワーをもらっている状態です。
私が一人で事務所に居ると「今日は一人かい」と心配そうに見に来てくれたり、荷物が届くと倉庫まで運ぶのを手伝ってくれたり、困っていると教えてくれたりと、いつも黙ってそっと助けてくれる心優しい気遣いのできる人達に私は教わる事ばかりです。
帰り際「明日も来る?」と必ず聞かれます。「明日も来ます」と応えるとニコッと笑顔を返してくれます。
私は今まで人の心を癒せるような笑顔で接してきたのだろうかと省みました。
これから、皆さんのご指導を受けながら、仕事も心も成長していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
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今年は大寒の日はすごく暖かく、立春はものすごく寒かったですね。
本当に春とは名ばかりの感じでした。
さて、そんな寒い立春を間近に控えた日に地域交流スペースで、利用者さんが楽しく映画を見ていると、後ろの方からなにやら怪しい人影が・・・。
あれは、鬼ではないかいな。
「鬼だ〜」
「ウォー」の叫び声に、利用者さんは素早く反応。
手に手に持った豆ならぬ、袋入りの甘納豆(この鬼たちは甘党か?)をぶつけて、「鬼は外〜」「福は内」と激しく応戦。
鬼たちは甘納豆をぶつけられて、喜んで退散しました。
めでたし、めでたし。
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先週の火曜日に保護者の方にもお手伝いをいただき、エンドウ豆のネットをはりました。
すくすくと伸びてきた蔓が絡まりやすいように専用のネットを張りました。
朝から雨模様でお天気が心配でした。保護者会会長も気になる様子でどうだろうと様子を見に来てくれましたが、幸いにみんなの普段の行いが良く、農耕作業中は暖かで、汗ばむ天気となりました。
竹の杭を等間隔に打ち込み、そこへ竹を横に渡しネットを張っていきました。風が吹いても倒れないように、突っ張りも入れ丁寧に紐でくくっていきました。
その後に肥料もまき、これで一安心です。
これでたくさんの実がなることでしょう。収穫が楽しみです。
みんなで汗をかいた後に飲んだコーヒーの味は、また格別なものでした。
お忙しい中、お手伝いをいただきました保護者の皆様、どうもありがとうございました。
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施設の防災と安全については様々な災害(火災、台風、地震、風水害等)に対し迅速に対応できるよう、職員や利用者さんに対し毎月の訓練や研修を実施しています。
1月に入り厨房からの出火想定で新人職員3名で初期消火の行動確認を行いました。
その後、2階の職員会議室に備えてある避難はしごを使って職員に訓練を行いました。
訓練を重ねることにより体得できるものと思います。
幸いに施設のある所は、今まで大きな台風被害や地震、河川の氾濫はありませんが、橋本市内でも今年に入り民家で大きな火災がありました。
これからも日々の点検と、訓練や研修を積み重ね、冷静な判断と体で覚えた、技術や行動で安全に、安心に務めたいと思います。
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新型インフルエンザが少し沈静化しているとはいえ、県内の学校では学級閉鎖も新聞に出ています。
悠久の杜でも集団生活での感染拡大が心配されますので、ハイリスクの人から主治医の協力を得て昨年末から接種しています。
今年に入り健常な方への接種も始まりましたので、悠久の杜も地元の医院の協力を得て、家族の同意書をいただいた利用者さんから接種を行っています。
ワクチン接種は世界的にも認められている最も有効な予防方法ですが、これからも毎日の健康チェックとうがい、手洗いを欠かさずに励行し感染防止に努めたいと思います。
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利用者さんが集まって、なにやら楽しそうに作っています。
黒い紙や肌色の色紙を形に添って切っています。
特に女性の方々は楽しそうにおしゃべりをしながら作っていますね。肌色の紙に顔を描いて、黒い紙を貼り付けています。
次は鮮やかな色紙を折って、重ねています。そこに先ほどの顔を貼り合わせて、雛飾りができました。
紙皿を二つに折って、お内裏様とお雛様を並べて貼り、かわいらしいひな人形が完成しました。
紙皿が丸いので、起き上がりこぼしの様にもなります。
今回のボランティアの日はボランティアの方々のアイデアで、ひな人形を作りました。
事務所受付でも、かわいらしい雛飾りがお出迎えをしています。
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悠久ファミリーに、今年も還暦を迎えられる方が3名います。
1月13日に利用者さん、家族の皆様、職員で盛大なお祝いを行いました。
合唱ラブのお祝いの歌によるオープニングに始まり、利用者さん代表のお祝いの言葉、そして施設から還暦を迎えられた利用者さんに表彰状と記念品をお贈りいたしました。
その後、家族の方や保護者会会長より赤いちゃんちゃんこと帽子を着せていただきました。
昔から還暦の祝いにこうした赤い着物を着ますが、かつては魔除けの意味で産着に赤い色が使われていたので、再び生まれた年に還ったと言う意味だそうです。
還暦を迎えられました皆様、おめでとうございます。
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平成21年度も残すところ、後1ヶ月と少しとなりました。月日の経つのは本当に早いものですね。
寒い寒いと言っていた陽気も、ここのところ春の兆しが感じられます。悠久の杜の花壇からも園芸クラブの皆さんが冬に植えたチューリップの球根から芽が元気よく出てきています。
3月の行事予定をスケジュールに掲載しました。
毎月の定例作業やクラブ活動、予定のほかに3月は次の行事計画があります。
1日〜3日にかけて短大生の実習前ボランティア活動に学生さんが来てくれます。
5日には利用者さんが大好きなお菓子バイキング
7日は介護福祉士国家試験(実技)が行われます。
10日にはホワイトデー調理実習。2月のバレンタインデーに女性の利用者さんからいただいたチョコレートに、今度は男性利用者さんがお返しをします。
13日は法人の評議員会・理事会が悠久の杜で行われます。平成22年度の事業計画や予算を審議いただきます。
14日は橋本市長選挙投票日です。有権者として投票に行きます。
30日は花見会に出かけます。
3月と聞くと春がそこまで来たなと思います。
しかし、まだまだ寒い日もあると思います。新型インフルエンザにも気をつけて3月も利用者さんに元気に過ごしていただきたいと思います。
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還暦のお祝いの後、盛大な餅つき大会を行いました。
利用者さん、保護者の方々、職員と大勢でお祝いの餅まき用のお餅と、ぜんざいや、きな粉餅にしてみんなで食べるお餅を2斗つきました。
利用者さんが順番に景気よく餅をつき、そのタイミングに合わせて職員が餅をこねました。
女性利用者さんも男性に負けずに威勢良く餅つきをしていました。
つきあがった餅は、後ろに控えた利用者さんや家族の方々のたくさんの手できれいに丸められていきました。
餅つきの後に食べた、きな粉餅とぜんざいの味は格別でした。
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