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先日、橋本・伊都地域自立支援協議会就労支援部会の研修で大阪府泉南市にある、株式会社コクヨの特例子会社「ハートランド株式会社」へ行ってきました。
サラダほうれん草をコンピュータ化、機械化されたハウスで水耕栽培しており、一面に広がった苗は遠目にはきれいな緑の草原にも見えました。
その工場化されたなかで、障がいのある利用者さんが、決められた手順どおりに黙々と仕事をされていました。
社長さんのお話で
現在、農業に携わる人が減り耕作放棄地が増えている。農業は儲からないが、やりがいや生き甲斐は多い。
農業をする人たちが高齢化している原因は、儲からないからだ。1反(300坪=10㌃)でどれだけ収穫できるか。年間に米で14万円の収入しかない。ここから苗代や肥料代を引くとどうなるか。
日本の食糧自給率は40%。フランスは100%、アメリカ、オランダ、ドイツ等の先進国と言われている国々は100%に近い。先進国とは農業大国である。
日本は戦後でも70%の自給率があった。今、北朝鮮が同じ70%の自給率。いかに日本の自給率が低いかわかる。
それで、障がい者の生き甲斐とビジネス化できないかと言うことで事業を始めた。野菜は露地栽培が良いが、農業で障がい者雇用をしようと思えば、勤務時間、給与、規則正しい仕事となると ビニールハウス栽培が適している。
ここで栽培をしているサラダほうれん草は、今は夏、冬を通して水耕栽培で作っている。地温が25度以上になるとほうれん草は発芽しないので、夏場は作ることができない。しかし、水耕栽培はシステム化されコンピューター管理しているから、全て機械がしてくれ素人でもできる。
ほうれん草の収穫は水耕栽培で年間に21回収穫できる。露地栽培なら6回。これだけの開きがあるので路地に比べ、売り上げは上がるし安定的供給ができるのでスーパー等と契約ができる。
以上のお話を聴き、最後に
「人は幸せのために生きる」。それに近いところで働いているのが福祉。
戦前よりコクヨ、シャープ、松下電器の創業者達が集まって障がい者雇用に力を入れてきた。と話してくれました。
事務所に次の言葉が掲示されており、良い言葉だと思いました。
「愛 多く」
あきらめず
いばらず
おこらず、おこたらず
おもいやりをもって
くじけずがんばろう
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